
一番身近な脳の病気といえば、
脳卒中と脳梗塞ではないでしょうか。
家族や近しい人が発症したという方も少なくないでしょう。
しかし、脳卒中と脳梗塞は何が違うのでしょうか。
ここでは、脳卒中と脳梗塞の違いと早期発見のためのポイント、
そしてその予防法を簡単にお話します。
脳卒中と脳梗塞の違いとは?その前兆と予防法
この記事のもくじ
脳卒中ってどんな病気?
脳卒中とは、脳に血液が流れなくなって、
脳の細胞が死んでしまうことを言います。
それに対して、
脳梗塞も脳卒中の中の一つの症状です。
脳に血液が流れなくなると、酸素が供給されず、
どんどん細胞が死んで行ってしまいます。
すると、手足が痺れたり、言葉が上手く出なくなったりという症状が出てきてしまうのです。
脳卒中には、脳梗塞以外にもいくつかの症状があります。
くわしく見ていきましょう。
脳出血
脳の中の血管が破れて出血することで、細胞がダメージを受けてしまった状態。
くも膜下出血
脳の表面をおおう膜のひとつである「くも膜 」の下で出血してしまった状態。
一過性脳虚血発作
何らかの理由で一時的に脳に血液が流れなくなってしまった状態。
これら3つのいずれの場合も、放っておくと命に関わる症状です。
また、重い後遺症が残りやすい病気でもあるため、
生活習慣を見直して、脳卒中のリスクを減らすことがとても重要です。
脳梗塞ってどんな病気?
脳卒中の中の一つの症状である脳梗塞は、
脳の血管の中に血の塊ができて、
血管が塞がってしまうために起きる症状です。
脳梗塞になると、体のあちこちに様々な症状が出てきます。
手足が動かしにくくなったり、
言葉が出にくくなったり、その症状は本当に様々です。
ちなみに脳梗塞になる割合は、脳卒中患者の約65%と言われています。
それほど多い割合の脳梗塞なので、特に注意が必要です。
今では薬を使って治すこともできるようになりましたが、
後遺症が残りやすい病気であることは変わりません。
特にマヒの後遺症が残る人が少なくありません。
大きな血管が詰まっていないから症状が出ていないだけで、
小さな脳梗塞がいくつも脳に出来ている人もたくさんいます。
脳梗塞を防ぐには、日々の生活習慣を見直し、
健康的な毎日を過ごすことが肝心です。
「おかしい!」と思ったら早急に行うこと
脳卒中は時間との勝負です。
早く病院に行って処置を受ければ、後遺症も比較的軽くて済みます。
では、具体的にそれぞれどのような事を行っていけばいいのか、
詳しく見ていきたいと思います。
脳梗塞の場合
脳梗塞の場合は、体の片側のマヒや悪心が見られます。
ろれつが回らなくなったり、文字が思うように書けなくなるのも特徴です。
こういった症状が見られたら、
すぐに脳や神経の専門科がある病院に行きましょう。
くも膜下出血の場合
くも膜下出血が起こると、ハンマーで頭を殴られたような激しい痛みを感じます。
加えて吐き気や嘔吐の症状が出たり、
人によっては意識を失うこともあるので、非常に危険です。
すぐに救急車を呼んでください。
この記事のポイントまとめ

脳梗塞や脳卒中は同じ脳の病気ですが、大きな枠組みは脳卒中です。どちらもなった後の対応が非常に重要です。いつかくるかもしれないために、しっかりと頭に置いておきたいですね。
- 脳梗塞は脳卒中の一つの症状
- 前兆を見逃すな
- 予防は日々の生活から
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