
現在では「パニック障害」や「全般性不安障害」と呼ばれることが多くなりましたが、
ノイローゼといえばピンとくる方も多いのではないでしょうか。
不安神経症は決して新しいわけでも、珍しいわけでもない病気です。
現在はパニック障害と全般性不安障害に分けて説明されることが多い病気ですが、
ここでは不安神経症全般について簡単にお話したいと思います。
不安でたまらない!それって不安神経症かも?
この記事のもくじ
不安神経症になりやすい人の特徴は?
不安神経症には、性格的になりやすい人となりにくい人がいます。
細かいことに気が付く人や心配性な人、
面倒見がいい人、完璧主義者などは
不安神経症になりやすいと言われています。
また「人に認められたい」という向上心が高い人もなりやすい傾向にあるようです。
不安神経症には、男性よりも女性がなりやすいと言われています。
年代別に見ると、
20代から40代と幅広い年代の人に見られる病気です。
不安神経症で気を付けたい「不安発作」とは?
不安神経症になると、
突然強い不安を感じる「不安発作」を起こすようになります。
ある特定のシチュエーションで発作を起こす人もいれば、
時と場合に関わらず突然発作を起こす人もいます。
不安発作の不安は、自分ではコントロールできないほど強いものです。
そんな不安神経症の発作は次の3種類があります。
パニック発作
これは、パニック障害に見られる症状です。
動悸や呼吸困難、めまい、手足の震えなどが起こります。
強烈な症状を伴いますが、
多くの場合は20分~30分、
長くても1時間の間に症状が治まる発作です。
予期不安
「またパニック発作が起きたらどうしよう」とか、
「もし○○だったらどうしよう」と考えすぎて、
行動が制限されてしまうことがあります。
また、予期不安が実際にパニック発作を誘発してしまうことも珍しくありません。
広場恐怖
これは文字通り、広い場所を怖いと感じてしまう発作です。
一人で行動することに強い不安が伴うことも広場恐怖に含まれます。
その結果、広い場所や人ごみに行けなくなったり、
一人で行動したりできなくなってしまいます。
不安神経症の原因は?
不安神経症の原因は、日常生活のストレスです。
ストレスといっても精神的なストレスだけではありません。
風邪や睡眠不足、過労といった肉体的なストレスも原因になることがあります。
私たちが生活する上で、ストレスは避けられないものです。
そのため、不安神経症の原因を取り除くのは容易ではありません。
不安神経症は、日常生活でストレスを感じる人であれば、
誰でも発症する可能性のある病気です。
不安神経症かな?と思ったら
不安で不安でたまらない日々が続くのは、
とてもつらく苦しいものです。
そんな時は、誰かに不安な気持ちを打ち明けてみてはいかがでしょうか。
一人で抱え込んでいても、どんどん不安が強くなるだけです。
誰かに話を聞いてもらうだけでも随分心が軽くなります。
誰かに話しても不安な気持ちが消えないのであれば、
医師に相談してみましょう。
精神科や心療内科、あるいはメンタルクリニックなどであれば、
あなたの不安でたまらない気持ちに答えてくれると思います。
もし自分一人で行くのが不安だと感じたら、
身近な人に付き添ってもらっても良いでしょう。
上手く話せないかもしれないと思うのなら、
不安に思っていることをノートなどに書き出していくことも効果的です。
意外とそれだけでこころがスッキリしますよ。
原因不明の不安が強い時は、我慢せずに病院へ
不安神経症は、患者さん本人の心が弱いから発症するわけではありません。
また、辛い症状を我慢したからといって良くなるものでもありません。
大切なのは、勇気を出して医師の診察を受けることと、病気を正しく知ることです。
大丈夫。
不安神経症は治療すれば良くなる病気です。
患者さんだけでなく周囲の人も不安神経症について正しく知りましょう。
それが何より患者さんの助けになります。
この記事のポイントまとめ
- 不安神経症に我慢は禁物
- 誰かに不安を打ち明けてみよう
- 勇気を出して病院へ行こう
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