
パニック障害になったからといって、すぐに仕事が辞められるとは限りません。
また、できるだけ働き続けたいと思う人も少なくないでしょう。
パニック障害になったらもう働けないんだ……と思い込んでいませんか?
大丈夫。パニック障害でも、きちんと気を付ければ働き続けることもできます。
ここではパニック障害を持ちながら働くために気を付けたいポイントをお話します。
パニック障害でも働きたい! 働くときに気を付けたいポイント
この記事のもくじ
パニック障害でも働ける!
パニック障害はとても辛い病気です。
突然パニック発作が起きたりしたら……と考えると、
いろいろなことが出来なくなってきます。
仕事も例外ではありません。
仕事中に発作が起きたら、
通勤中に発作が起きたら、
などと考え始めると、
もう自分は働けないんだと思い込んでしまいがちです。
でも、パニック障害があっても、
きちんと発作対策をすれば働くことができます。
パニック障害を正しく知ろう
パニック発作は、緊張や不安が強い場面で起こりすいと言われています。
仕事では、どうしてもある程度の緊張や不安は避けられません。
安心している時よりも発作が出やすいのは言うまでもないでしょう。
そんなパニック障害を持ちながら仕事をするために大切なのが、
本人はもちろん周囲も
「正しくパニック障害を知る」
ということです。
パニック障害とはどういうもので、どんな時に発作が起きやすいのか。
発作が起きた場合は、どう対処すればいいのか。
パニック障害の症状は人によって様々です。
大切なのは「”その人の”パニック障害を正しく知る」ことです。
パニック障害で働くために重要な5ポイント
パニック障害を抱えてこれから働こうという時には、ほとんどの場合不安がつきものです。
ここでは、そんな不安を解消するために重要なポイントを、
5つにまとめてご紹介します。
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周囲の理解を得る
パニック障害を持ちながら働く上で何よりも重要なのが、周囲の理解です。
同僚や上司が、
その人のパニック障害について理解があるということが働く上で大切です。
周囲の人がパニック障害について理解があるということで、
安心できる患者さんも少なくないと思います。
パニック発作は、緊張や不安を感じやすい場面で起きやすい発作です。
少しでも安心できる環境を整えることが望ましいでしょう。
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誰かに相談できる環境
困ったときに気軽に誰かに相談できる環境も必要です。
一人で抱え込めば抱え込むほど、不安は大きくなっていきます。
そうなる前に誰かに相談することで、
パニック発作を未然に防ぎやすくなります。
困ったことが起きたとき、
漠然と「適当に処理しろ」とか、
「その場にいる人に聞け」
といった対応はパニック障害を悪化させます。
いい例としては、
「この問題で困ったときは○○さんに相談する」
「この問題でトラブルがあったら△△さんに相談する」
など、具体的に誰に相談するかを決めておくのも有効です。
予定外の仕事への配慮を得る
電話応対や来客対応など、予定外の仕事が入りにくい環境を整えましょう。
特にパニック障害の症状が不安定な時は、
そういったことでも不安や緊張を感じやすいものです。
症状が安定するまで、
予定外の仕事をできるだけ軽減してもらうのも働く上で重要になってきます。
症状が安定して来たら、徐々に慣れていきましょう。
パニック発作を避ける工夫を
通勤ラッシュなどもパニック発作を起こしやすい環境です。
なので、なるべくそういった環境からは距離を置きましょう。
安心して通える時間や手段で通勤するようにしてください。
また、会議などの緊張感が高まる場面では、どうしても発作が出やすくなります。
発作が出てしまった場合は、
会議を退席できるよう配慮してもらったり、
入り口に一番近い場所に座らせてもらうようにしましょう。
パニック発作が起きそうだなと思ったときは、
会議中でも退席して、
心と体の調子を立て直すことができると良いです。
休職も一つの大事な療法
パニック発作の原因は様々ですが、
もしその原因が仕事にあるようならば、
一度休職して仕事から距離を取り、回復に努めるのも大事なことです。
一度仕事から離れて、ゆっくり休養しましょう。
無理に仕事を続けることは、
パニック障害を悪化させるだけでなく、
治療の妨げになります。
結果、仕事ができなくなってしまうこともあります。
医師から「休職したほうが良い」と言われたら、
素直に従って治療に専念しましょう。
パニック障害は、治療すれば治る病気です。
一度休んで治療に専念し、回復してから復帰しましょう。
その方が治療に要する期間は少なくて済みます。
この記事のポイントまとめ

パニック障害で大事なことは、「まず休む」ことです。ムリをせずにしっかりと休養を取る事で、心と体のケアを行き渡らせることが重要です。
- パニック障害でも働くことはできる
- できる限り配慮や環境調整をしてもらおう
- 症状がひどい時は、勇気をもって一度休職を
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