
いつ起きるか分からないパニック発作は怖いものです。
パニック障害の患者さんは、
いつも「発作が起きるかもしれない」という恐怖と戦っています。
パニック障害を治療するには、専門家のケアはもちろん、
患者さん本人の考え方も重要です。
発作が辛いパニック障害は治る病気です
この記事のもくじ
パニック障害は「治る病気」と言われる理由とは?
まず始めにお話しておきたいのは、パニック障害は治る病気だということです。
きちんと治療に取り組めば、
時間はかかるかもしれませんが、きちんとよくなる病気です。
しかし、中にはなかなか治療の効果が表れず、
今もまだ苦しい思いをしている方もいらっしゃるでしょう。
「どうして他の人は治っているのに、自分だけ治らないのだろう」
そう思ってはいませんか?
様々な理由が考えられますが、諦めずに治療を行いましょう。
ここでは、治療を受けるにあたって心の隅に置いておきたいことをお話します。
意識するだけで違う!治療に効果的なポイントは?
パニック障害を治療するにあたって、
医師の診察を受け、
専門的な治療を受けることはどうしても必要です。
ただ、治療を受けるときも、ただ漫然と受けていては効果が半減してしまいます。
治療を受けるときに心に留めておきたいことがあります。
それは「自分だけでどうにかしようとしない」ことです。
自分だけで治療法を選択し、
自分だけでパニック障害を治そうとしていては、
いつまで経っても良くなりません。
親しい人に迷惑を掛けてしまうことを心苦しいと思う方もいらっしゃるでしょう。
でも、頼って良いのです。
親しい人に、あるいは薬に、医師に頼りながら、
パニック障害を治療していきましょう。
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パニック障害が治るための段階とは?
一般にパニック障害の治療には時間がかかると言われています。
人によって要する時間はまちまちですから、
焦らないことが肝心です。
また、風邪のように一気によくなるものでもありません。
パニック障害の治り方には波があります。
良くなったり悪くなったりを繰り返しながら、
少しずつ良くなっていくのが普通です。
少し体調を崩してしまったからといって、
「もう一生パニック障害は治らないんだ」
「なんて自分はダメなんだろう」
と思わないでください。
疲れた心が元気になるには、体の何倍もの時間が必要です。
患者さんだけでなく、周囲の人も
「治療を受けたんだから一気に治るはずだ」
「いつまでも調子が悪いのは本人のせいだ」
と思わず、治療の過程に波があることを理解しましょう。
患者さんも周囲の人も、決して焦らないことが回復を助けます。
パニック障害が悪化する悪循環とは?
広く知られるようになってはきたものの、
まだまだ誤解が少なくないのが心の病です。
パニック障害も例外ではありません。
「本人の気持ちが弱いからパニック障害になるんだ」とか
「気の持ちようで何とでもなる」といった誤解は、
患者さん本人を追い詰め、治療の大きな妨げになります。
治療の第一歩として、患者さんはもちろん、
周囲の人もパニック障害について正しく知ることが大切です。
パニック障害は、気の持ちようで防げるものでもなければ、
我慢していれば治るものでもありません。
無理解から来る周囲の言葉は、患者さんを大きく傷つけます。
その結果、患者さん自身が自信を失い、
「もう何をやっても無駄なんだ」
と治療を諦めてしまうこともあります。
中には、
「パニック障害になる自分は最低な人間だ」
と自分を責めてしまう人もいるかもしれません。
この繰り返しでどんどん自信を失っていき、
ますます発作が怖くなって、
外に出られなくなってしまうのも珍しくありません。
患者さん自身が自分を責めることや追い詰めることは、
パニック障害を悪化させます。
パニック障害は、拗らせると治りにくくなります。
病気を正しく理解し、悪化させる悪循環から抜け出すことが、
回復には欠かせません。
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誰かに頼るといい理由とは?
自分一人でパニック障害に立ち向かおうとするその気持ちは、
素晴らしいものです。
しかし、自分一人ではどうすることもできないのがパニック障害というものです。
決して焦らず、自分一人でどうにかしようとせず、
必要な時は周囲の人や薬に頼りながら、
ゆっくりと治療に当たりましょう。
パニック障害は必ず完治する病気です。
疲れた自分の心にご褒美をあげることも
パニック障害を治すためには必要なことではないでしょうか。
この記事のポイントまとめ

発症した人以外からはなかなか理解を得られないのは、どんな病気にもあります。だからこそ、無理をせずに、自分でゆとりをもって管理をしていくことが大事です。日々の生活のストレスを極力少なくできるようにできたら幸せですよね★
- パニック障害の治療には時間が必要
- 正しく知って根気よく治療を
- 自分一人でどうにかしようと思わないこと
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