
うつ病は再発しやすい病気です。
一度治ったと思っていても、50%~80%の患者さんが再発を経験しています。
うつ病の治療には長い時間が必要ですから、
経済的な不安を覚える人も少なくありません。
ここではうつ病の再発のサインを紹介すると共に、
気になる傷病手当金の受給についても少しだけ触れてみます。
再発しやすいうつ病 そのとき傷病手当金は?
この記事のもくじ
気をつけるべき再発のサインとは?
うつ病は治ったと思っても再発してしまうことが珍しくありません。
発病する原因となった環境を変えなかったり、
自分の判断で勝手に薬を止めたりすると
簡単に再発してしまう病気です。
また、再発のサインとしては、
不眠として現れることが少なくありません。
- 一度体調が回復したのに、また眠れなくなってきた……
- 寝ても熟睡した感じがしなくなってきた……
という場合は、とくに要注意です。
早い段階で医師に相談しましょう。
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再発を防ぐために薬は重要?
うつ病には、
うつ病の症状が強く出る「急性期」と、
徐々に社会復帰に向けて準備していく「回復期」があります。
この回復期の再発に注意しましょう。
一見治ったように見えても、
まだまだ完全に治ったとは言えないのが「回復期」です。
この時期に再発させないことが重要です。
うつ病は再発を繰り返せば繰り返すほど、
症状が悪化する病気です。
また、非常に再発しやすい病気でもあります。
再発を防ぐには、
「症状が良くなっても勝手に薬の服用を止めないこと」
が重要になってきます。
それだけでなく、
家族や周囲のサポートもとても大切です。
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再発を防ぐために周囲ができる2つのこと
うつ病の再発は患者さん本人だけでなく、
周囲にとっても辛い出来事です。
患者さんのうつ病の再発を防ぐために、周囲の人間が出来ることがあります。
①頑張らせすぎない
仕事の量や内容を調整し、
本人が頑張りすぎないよう気を配ってください。
うつ病になりやすい人は、
真面目で責任感が強く、頑張り屋だと言われています。
知らず知らずのうちに無理をしてしまいがちです。
仕事や環境を調整し、本人の負担を軽減してあげてください。
②規則正しい生活を送らせる
生活のリズムを安定させ、規則正しい生活を送ることは、
うつ病の再発防止に効果的です。
家庭でも気に掛けてあげてください。
経済的不安を解消する「傷病手当金」とは?再発でももらえる?
うつ病になると、治療には長い時間がかかります。
その間仕事ができないとなると、
経済的な不安も大きくなります。
こういった経済的な不安があると治療に専念できないだけでなく、
不安が大きなストレスとなって、
うつ病が悪化することにもなりかねません。
もし受給できるようであれば、「傷病手当金」を受給しましょう。
傷病手当金とは、病気やケガなどをして長期休業などをさざるを得なくなった際に、
健康保険から支払われる手当金のことです。
この「傷病手当金」ですが、再発した場合でも受け取れることがあります。
一度しっかり回復したにもかかわらず再発してしまった場合は、
別の疾患にかかったとみなされるためです。
再発した場合の傷病手当金の受給は、
個人によって置かれた状況が大きく異なります。
受給できるかどうかは保険者の判断に委ねられており、
確実に受給できるとは言い切れません。
しかし、傷病手当金があるのと無いのでは、経済的な不安は大きく違いますよね。
受給できるようであれば受給し、
少しでも経済的な不安を少なくして、
ゆっくり休養に努めて治しきることが、
うつ病の治療と再発防止に効果的です。
この記事のポイントまとめ

病気・ケガなどを患った時に支給される傷病手当金。健康保険料を支払うのが国民の義務であると同時に、貰う事についても立派な国民の権利です。経済面での不安を活かし、治療に専念していきたいですね。
- 再発のサインを見逃さないで
- 再発防止には周囲のサポートも大切
- 再発の場合でも傷病手当金を受け取れることがある