
ロタウイルスに感染すると、激しい嘔吐や腹痛に襲われます。
通常、一週間から二週間で回復しますが、
重症化すると脳炎や脳症を引き起こすこともあるので、注意が必要です。
ここでは、赤ちゃんや幼児がロタウイルスに感染したときに、
気を付けたいポイントをご紹介します。
重症化を防げ!赤ちゃんや幼児がロタウイルスに感染したときに気を付けること
この記事のもくじ
赤ちゃん・幼児のロタウィルスは、実はこんなに怖い!
大人がロタウイルスに感染しても、症状は出ないか、
出ても比較的軽く済むことが殆どです。
しかし、赤ちゃんや幼児は、大人のようにはいきません。
対処を誤ると、重症化する危険性があるだけでなく、
命に関わることもあります。
なぜかというと、
現に毎年70万人から100万人の子どもが
ロタウイルス感染症で命を落としているのです。
ロタウイルスに感染したら、重症化を防ぐことが何よりも重要です。
できる限り早期発見に努め、
ロタウイルスへの感染が疑われたら、すぐに病院を受診しましょう。
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赤ちゃん・幼児の感染を疑う2つのポイント
ロタウイルスに感染すると、嘔吐や下痢といった症状が現れます。
下痢の場合、米のとぎ汁のように白く濁った便が出るのが特徴です。
また、赤ちゃんや幼児の場合は発熱が見られることもあります。
熱は1日程度で下がることがほとんどですが、
嘔吐や下痢に加えて発熱が見られた場合は、ロタウイルス感染症を疑いましょう。
家族や身近な人にロタウイルスに感染した人がいる場合も要注意です。
ロタウイルスはとても感染力が強く、
体の中にたった10個ウイルスが侵入しただけでも、感染します。
特に赤ちゃんや幼児は抵抗力が弱いので、
大人よりもずっと感染しやすいと言えます。
外出から帰ったら手洗いうがいをしっかり行い、
感染しないように気を付けることも重要です。
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赤ちゃん・幼児がロタウイルスに感染したら?
ロタウイルスに感染したら、すぐにでも医師の診察を受けましょう。
現在、ロタウイルスに効くとされる薬はまだ開発されていません。
そのため、対症療法が治療の中心になります。
嘔吐や下痢で脱水症状を起こしやすくなるため、
経口補水液などで適度に水分を補給しましょう。
嘔吐や下痢の症状があるからといって、
市販の下痢止めや吐き気止めを飲ませることは、
症状の回復を妨げます。
ウイルスが外に出ていきにくくなるので、
辛い症状が長引き、
時には重篤な症状を引き起こすことになりかねません。
ロタウイルス感染症が疑われた場合は、
自己判断せずに、
医師の診察を受けることが早期回復へのカギです。
特に幼児の場合、保育園などの登園はいつから可能なのかという問題があります。
実際には登園可能となる日数の規定はありませんが、
他の幼児へ感染する場合がありますので、
通っている保育園などに相談してから登園するようにしましょう。
この記事のポイントまとめ

免疫の弱い赤ちゃんや幼児がロタウィルスにかかると重症化する恐れがあるので注意が必要です。予防接種などのあらかじめ出来る対策があるので、しっかりと受けてロタウィルスに感染しないようにしましょう。
- 重症化を防ぐことが大切
- 重症化を防ぐためにも早期発見に努めよう
- 感染が疑われたら医師の診察を受けよう