
うつ病になると、病院に行って治療を受ける必要があります。必要に応じてカウンセリングや認知行動療法なども行われますが、薬による治療が主流です。「精神科の薬は怖いものだ」と思っていませんか?一度飲み始めると、一生飲み続ければならないと思っていませんか?ここではうつ病の治療に使われる主な種類の薬とその効果について、少しだけお話します。
うつ病の薬について知ろう。種類や効果について
この記事のもくじ
うつ病に使われる薬の種類とは?
うつ病と一口に言っても、その症状は人それぞれです。
当然、処方される薬も人によって違います。
うつ病の治療に用いられる薬は大きく分けて5種類あります。
- 抗うつ剤
- 抗不安剤
- 睡眠薬
- 気分安定剤
- 非定型抗精神病薬
の5種類です。
抗うつ剤は、
「やる気が出ない」「気分が落ち込む」
という症状に対して処方されます。
抗うつ剤にもいくつかの種類があり、それぞれにメリットデメリットがあります。
抗不安剤は不安や焦りが強い時に処方されます。
また、出来るだけ早く症状を抑えたいときにも処方されることがあります。
睡眠薬は、寝付きを良くしたり、熟睡できるようにする薬です。
依存してしまうのを心配する方がいますが、
現在の睡眠薬は、医師の指示通りに飲めば依存することはまずありません。
気分安定剤は気分の浮き沈みが激しいときに処方されます。
気分安定剤と非定型抗精神病薬は、
抗うつ剤だけでは効果が乏しい時にも処方されます。
うつ病の薬の副作用とは?
うつ病に処方される薬は、
人によって副作用の出方は様々ですが、
眠気や食欲不振、吐き気、めまい、口の渇きなどの副作用が比較的出やすい薬です。
飲み始めてしばらくは副作用を強く感じることもあるでしょう。
しかし、徐々に副作用は軽減してきます。
もし長い間副作用が続いたり、
我慢できないほど強い症状が出る場合は、
薬が体に合っていないことが考えられます。
その時は必ず医師に相談してください。
うつ病の薬も様々です。
自分の体に合う、
治るまで無理なく服用が続けられる薬を選ぶことが大切です。
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勝手に処方を止めるとキケン?
うつ病の症状が軽くなったからといって、
勝手に薬を止めてはいけません。
勝手に薬を止めた場合、うつ病が再発してしまうおそれがあります。
うつ病が悪化して薬を飲む、
良くなって勝手に薬を止める、
また悪化して薬を飲む……
といったことを繰り返していると、
うつ病が拗れ、治りにくくなってしまいます。
うつ病の薬は勝手に止めたり減量したりせず、
医師の指示通りにきちんと飲みましょう。
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一生飲まなければならないの?うつ病の薬のウソ・ホント
「うつ病の薬は一生飲み続けなければならない」
と思っている人は、今でも少なくありません。
しかし、それは間違った情報です。
うつ病の薬は、一生飲み続けなければならないものではありません。
うつ病が治れば、薬を飲まなくてもよくなります。
そのために重要なのは、
一度うつ病になったら、きちんと治しきることです。
勝手に薬の服用を止めたりせず、
医師の指示に従って服用を続けてください。
良くなったからといって急に薬を止めたりすると、
離脱症状に襲われます。
医師の指導の下、
少しずつ、ゆっくり時間を掛けて減らしていくことで、
離脱症状を防ぐことができます。
この記事のポイントまとめ

どんな病気にも言えることですが、薬は一歩間違えれば逆の効果をもたらしてしまう事があります。きちんとお医者さんのいう事を聞いて、自分にとって最大限の効果をもたらしてくれるような薬の付き合い方をしていきたいですね。
- うつの薬を勝手に止めるのはNG
- 根気よく自分に合う薬を探そう
- うつ病の薬は一生飲み続けなくて良い
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